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【連載】

■「総合学習を本当の生きる力の育成につなげよう」(176)高橋りう司


             ライフスキル・グループ および
             日本未来問題解決プログラム
             高橋 りう司 (東京都)
             ryuji(アットマーク)lifeskillsgroup.com



◆ どの「お金教育」の優先度が高いのでしょう?


私の受けたお金教育(家庭・学校)の思い出しを行いました(先週の原稿)。
その結果、「お金の節約管理のしつけ・教育はあったかもしれないが、お金を“積極的
に学んでいくこと”は、ほとんどなかったのではないか」と思いました。

大人は、子どもたちに、食っていける人になって欲しいと思っています。お金を稼ぐ力
を持てなければ困ります(これも先週の原稿です)。ニートの問題深刻化と関係があ
りますが、お金を稼げる人になってもらうという観点から、日本の教育の点検が始ま
っています。文科省が考え方の修正を図るなど、開始されています。


1) お金を稼げる人を育てるための教育レパートリー:

・国語や社会などの教科を、「社会で生きる力」学習として再位置づけし、“生活”の中
に入れ込む(文科省の新しい強調点)
・問題解決学習(未来問題解決プログラムを参照してください)
・商品開発模擬演習・・・中高MMの拙稿
http://www.geocities.jp/ryuji_japanabc/sougoulessonplanmarketing.html

・貿易ゲーム、トレーディングゲーム
・株式投資シミュレーション(野村証券など)
・キャリア教育(中学生の職場見学など)
・職業準備教育(農業高校、工作機械運転などの専門技術)

どの教育をやっていきたいのか、目標をもっとクリアに思い浮かべなければならないで
しょうし、何が足りないのかという生徒の能力の現状理解から選択・デザインをしてい
かなければならないでしょう。

2) 社会貢献のあり方を考える教育

そして、自分が食べていくことができるようになったら、社会への貢献を考えなければ
ならないでしょう。ただ、「社会貢献しましょうね」というのでは、教育として迫力があり
ません。社会への貢献という行動だけでなく、お金を軸として社会がどういう構造にな
ったときに住みやすい社会になるのかという観点からの学習や議論がなければならな
いでしょう。

関西大学の岡本教授が、『「大人の仕事は大変なんだ。一回体験してみれば分かる」
とか、「公共への奉仕を体験させたい」とかというような水準で、十分な位置づけのな
い現代的な意味を持たないままで』奉仕に関する教育の義務化が行われてはいけな
いとコメントされています。

税金、企業活動+企業の市民活動、社会貢献・チャリティの望ましい分担が何なのか、
を学習していけると良いですね。

このことが、「お金の稼ぎ方」にもフィードバックするように思います。

未来問題解決プログラムの9月の指導者研修会でも、「社会貢献・ボランティアと資
金獲得」のトピックをとりあげました。クラスのボランティア学習に活用されたい方に
メールでお送りできます。希望する方は高橋までお申し込み下さい。

「お金の流れを軸としたときの、住みやすい社会を研究する学習」は、NIEではあり
ませんが、新聞にたくさん生の素材があります。

9月28日の朝日新聞の紙面から拾うだけで、とても面白い素材がありました。読者
のクラスでの討議に使える素材だと思います。


・「東京大気汚染公害訴訟」は96年に始まり、06年の6次提訴まで及んでいる。東
京都がぜんそくになっている患者を対象に、医療費の一部、年数十億円を助成す
る政策を始める。ディーゼル車メーカーが財源の一部を負担する。

・石綿被害者に対する救済法が施行されて半年経つが、申請した患者のほとんど
が認定を得られず死んでいる。手続きの周知不足、病院側の診断技術が 未熟で
対応できていないこと、中皮腫・肺ガンに限定してびまん性胸膜肥厚の患者が対
象になっていないなどの問題が指摘されている。

・米国での心臓移植手術のための募金活動が実り、10月にロサンゼルスで手術
を受けるはずだった東京・三鷹市の57歳の男性が亡くなった。1歳の子どものよ
うな場合は半月で目標額を上回ることがあるが、57歳の大人の手術に募金の
スピードは遅かった。三鷹市に住むボクシングの輪島さんがイベントの応援をし
てくれた。「人の命に貧富・年齢の差別はない!」と。また、三鷹の中学生が「困
っている人のため周りが協力して助けていく大切さを思った」と募金活動を呼び
かけた。

集まり、不要になった6000万円は日本移植支援協会に託すことが検討されて
いる。輪島さんは「先進国の日本でなぜ移植ができないのか、助け合いの精神
はどうなっているの」と語った。



最後の心臓移植の件、ホームステイしているフィンランドからの留学高校生に
話しをしました。 それに対する感想は次のようでした。

・フィンランドではこういう個人救援のチャリティはないらしい。
・57歳はもう十分生きたのではないか
・この高額資金を使えば、もっとたくさんの人に医療を提供できるのではないか
・日本は年齢社会で、いつもは大人が上に居て、子どもは下に居る。こういうと
きだけ、上も下も一緒になるの? これに対して何と言おうかと、結局、口の中
でモグモグ言っていました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

■【 2006年 東京ウィメンズプラザ創立周年事業 】のお知らせ

男女共同参画社会づくりのための創造的問題解決ワークショップ
"詰め込み知識ではなく"、 創造力で乗り越えよう

少子化/就業環境変化などの困難が押し寄せています。男女共同参画を工
夫しなければ困難を乗り越えられないと思います。
男女共同問題、地球温暖化、世界の貧困・飢餓問題、地方の過疎問題、他に
も私たちの社会は困難を抱えています。創造力=生きる力向上が困難を突破
する鍵です。
(ワークショップの目的)
・アイディアの創造の訓練
・男女共同参画社会実現上の障害を克服するアイディアを一緒に生み出すこと
(参加対象) 男女共同社会を楽しく生きたいと願う全ての男女が対象です。
・少子化などへの影響が大きく、国をあげて取り組んでいる男女の協力問題に
ついて、授業での取り組みを研究している学校の先生、カウンセラー
・学生、会社員で男女の壁を克服する主体的な動きをしたい方
・親もしくは地域の子供会リーダーの方で、子どもが男女共同の障害を自力で
乗り越えて知恵を築けるように指導したいと思っている方
・会社の文化をより男女の理解が高まり生産性の高いものに変革したいと思っ
ている経営者、マネジャーの方

(ワークショップ内容)
・男女共同参画社会をつくる創造的問題解決プロセスを学ぶ。
・男女共同参画がうまくいっていないケーススタディに上記の思考プロセスを
適用して、問題解決の体験をする。
 講師:高橋りう司(日本未来問題解決プログラム代表)、伊神亜衣(同 企画
チーム)
(日時・場所)
・2006/10/13(金) 13:30~16:30
・東京ウィメンズプラザ第2会議室 (東京・青山)
(費用)
500円  テキスト費用 『男女共同参画社会をつくるための創造的問題解決
テキスト』
お問い合わせは、T&F 042-637-9505
メールは renraku(アットマーク)lifeskillsgroup.com

---------------------------------------------------------------------------

*日本未来問題解決プログラムのメルマガ『週に10分で子どもの創造力を鍛
える』を無料購読しませんか。朝のホームルームの時間などに、子どもの創
造力を鍛える頭の体操に使えるネタを配信するものです。サンプルとなる回
答も一緒に配信します。
http://www.geocities.jp/fpspjapan/futuremerumaga.html

*総合的学習の参考になるプロジェクト・マネジメントのテキストを差し上げ
ます。ご希望の方は、「Pjmgtのテキスト希望」と書かれ、お名前、ご職業、
都道府県名を添え書きの上お申し込み下さい。e-mail添付ファイルにてお
送りします。なお、フリーメールで容量オーバーのためにメールが届かない
方がおられます。確認をお願いします。

renraku(アットマーク)lifeskillsgroup.com

*SEL記事、SEL論文、いままでの連載のバックナンバーはライフスキル
のホームページでもご覧になれます。  

http://www.lifeskillsgroup.com

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【2006/12/30 16:03】 | 教育全般
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