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【連載】





■「わくわく図工室」(35)
   西尾 環 (熊本市) 
                 wakuzuko@ybb.ne.jp

◆竹とんぼづくり

私の属するあるMLで、配信されたメールに、次のような文章があった。

「今、私は”竹とんぼ教室”に嵌っています。東京を中心とした関東一円で竹とんぼ仲間
達(約80人)でほぼ1回/2日教室を開いています。小学校の工作の時間、こども会、お
祭りと声が掛かればどこへでも、材料・工具一式を持って仲間と駆けつけます。自分で
竹とんぼを作って飛ばして遊ぶ・・・どんな子も夢中になります。」

メールの送り主は大輪彰一さん。大輪さんといえば、日本電子情報ボード普及協議会
の会長さんである。教育現場においては、電子情報ボードはICTの最先端ともいうべき
デジタル機器だ。その普及協議会のトップにいらっしゃる方が竹とんぼ教室?

私はちょっと不思議な感じがしながらも、まだ出会ったことがない大輪さんに、親近感を
覚えた。それは数年前、私の勤めていた学校の子どもたちも、地域の竹とんぼづくりの
名人たちから、竹とんぼを作って飛ばす楽しさを体験させていただいたからだ。5年生
の子どもたちが熱心に竹の制作活動を行い、楽しく遊んでいた姿を今も思い出す。今か
ら7年前のことだ。

運動場で2時間、図工の授業として竹とんぼ作りを行った。指導者は地域の竹とんぼ作
りの名人お二人。私は単なるコーディネータ的な役割。

子どもたちの多くが、初めて小刀を持つ。おどおどしながらも名人の言葉一つ一つにし
っかりと耳を傾けていた。そして真剣な眼差しで竹を削り始めた。工夫して何とかでき
あがった自分の竹とんぼ。最後に、運動場で自分が作った竹とんぼを、みんなで飛ば
す。その時に沸き起こった歓声。あの瞬間は今も目に焼き付いている。

当時の子どもの感想のコピーが今も手元にある。
 
『今日竹とんぼを作ってとても楽しかったです。富永さんと岩本さん(竹とんぼ名人)に
いろいろと教えてもらって作りました。最初に羽の真ん中にきりで穴をあけました。まが
らないように気をつけてあけました。

次に羽のいらないところを自分で切ろうとしたら、とてもむずかしかったです。名人にや
ってもらったら、とてもうまくてびっくりしました。名人が切るのは、とてもかんたんそう
にしていて、すごかったです。

そして小刀で羽をうすくけずりました。小刀でけずるのは初めてだったのできんちょう
しました。やってるうちにだんだん慣れてきて、うまくなった気がしました。そしたら富
永さんが

「小刀を動かすんじゃなくて、竹を動かしてこうやって切るんだよ。」と教えてくれまし
た。それから少したつと、竹がうすくなっていました。

最後にじくを細くけずりました。とてもじょうずにできました。羽の真ん中の穴にさして
とばせてみました。そしたら高くとびました。とてもうれしかったです。富永さんと岩本
さんのおかげでとてもいい竹とんぼができました。」

本当に心に残る、図工の2時間の授業であった。

ところで、この竹とんぼ作りは、図工の学習でありながら、ある大単元の一部でもあっ
た。その単元とは「竹ちゃん学習」である。

 「竹ちゃん学習」とは何?そう思われる方もいるだろう。

それは当時(平成11年)、次年度から始まる「総合的な学習の時間」に自分の学校で
行う学習につながる学習として、試行錯誤しながら自分たちで開発した学習単元だ。
5年生の子どもたちと担任で作り上げたもの。

その「竹ちゃん学習」の実践において、基礎基本となる力を養う時間として設定したの
が図工の「竹とんぼ作り」の時間であった。

「竹ちゃん学習」の全体的な実践を語り始めるとかなり長くなるので、次回に述べたい
と思う。ただ、我ながら、なかなかおもしろい実践であり、子どもたちの満足感も高かっ
たことだけは、今ここで伝えておきたい。

さて、最初にメールを紹介した大輪さんとのやりとりがきっかけで、現在、私の学校の
図工室には「スマートボード」という電子黒板がある。デジタル機器の先端をいく学習
用具だ。昨日初めて使ってみた。なかなかいい。図工室は基本的にはアナログ的な
作業や活動が中心だ。だが、子どもの意欲や発想、基礎基本の技能を支援するもの
として、デジタル機器も上手く活用することが大切だと感じている。

アナログのよさを大事にしながらデジタルを効果的に使う。伝統を大切ににしながら
新しきものを取り入れる。「未来」に視線を向け「世界」を視野を入れ、身近なものに
愛情を注ぐ。

自分のこのスタンスを、これからも忘れないようにしたい。

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【2006/12/30 15:55】 | 小学校
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