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「生徒のことがわかれば教師の仕事は楽しくなる」(講演記録)紹介 一教師学一

今ご紹介にあずかりましたKTと申します。私は親業インストラクターとそれから教師学
インストラクターという二つの資格をもって今学校まで通っている者です。

今日は土曜日というみなさんにとって大変貴重な時間をさいていただいて、こうやって
たくさんの方がこの会場に来てくださったことを感謝します。お話をきいていただくう
えでは、どうぞ気楽になさってください。しゃちこばっていると、入るものも入らない
っていう言葉もありますので一一。この会のために非常に遠方からおみえの方がいらっ
しゃるようなんです。

「教師学」、めずらしい名前、ということで少しその辺の説明をさせていただきたいと
思います。「教師学」というのは、後ろのボードに出しておりますけど、こういうタイ
トルのついた本、TETと書いてあります。TEACHER EFFECTIVENESS TRAININGの日本語訳
としてつけられたものです。内容がどのようなものかというのは今からお話ししますけ
れども。

まず出だしがですね、トーマス・ゴードンが書いた『親業』これはPETと書いてあります
ね。これはPARENT EFFECTlVENESS TRAINING、親としての役割を効果的に果たすにはど
うしたらいいか、そういうことで書かれている本なんです。

で、最初はこちらが出たんですね。これは親と子のかかわりはどうやったらうまくいく
だろうか、そういうことで書かれた本なんです。アメリカの心理学者トーマス・ゴード
ンがやはり問題をもつ子とその親のために書かれたプログラムだったんですけど、問題
を起こさないようにするため、とてもいい方法であるということで広まってます。そし
て日本でも十年前に近藤千恵さんがこの本を翻訳し、出版しました。

そうしたところが、日本でもそのような勉強をする場所がないだろうかという問い合わ
せがたくさんあって、そうして親業訓練協会を作られたんです。1980年のことです。私
たちは親業訓練インストラクターとして、親と子があたたかい人間関係をつくるために
はどうしたらいいのかという理論とその方法を伝える役割を果たしております。

福岡では、私が5年前から親業訓練講座というものを持っておりまして、すでに8名の
インストラクターが誕生しました。インストラクターは全国に400名近くいますが、
九州ではまだ少ないですね。しかしやっと8名になりまして今日のこの会もそのインス
トラクターの人たちで企画をし、運営をしています。

そもそもは親業というものがあってそのやり方がとてもいい方法らしいと思っていまし
た。そして実際に私も教壇に立ちながら、親業という、親と子の関わり、それを教室で
使ってみました。そして、これはとても役に立つし、有効だった、そういう経験を持っ
ています。でも、名前が「親業」なんで、先生たちはみな、なんとなく自分には関係な
いという雰囲気で、伝わらなくて残念だったんです。でも、この方法はどうしても先生
たちにわかってほしい。そういう願いが私の中にあったように、それこそ世界中で教師
のためにそういう方法をひろめられるようなプログラムを組んでほしいということで書
かれた本が「教師学」なんです。

「親業」というものがどういうものかをお話しします。親と子の間にあたたかい人間関
係をつくる、そのためにどうしたらいいのか、そういうことを教えてくれるものなんで
すね。子供の心に耳を傾けて子供の気持ちを聞く、ということが第一段です。そうやっ
て子供の心を私たちか本当に理解しようと努めたときに、子供は本当に私たちに信頼を
よせるようになります。

そして、そうやって心を開いたときに私たちが伝えようと思っているそのことがスーッ
と入っていく、そんな関係ができあがるわけです。それを私たちは、先生と生徒そこに
も応用がきくものとして、ぜひおすすめしたいんです。これは子供を甘やかすことでも
なく、またあるいは権力で押しつけることでもない、そんな方法があるんです。そんな
うまい方法があるのかな、と疑問に思われた質問もありましたが、確かに私は、実際に
使ってみてよかったんですよって、申しあげたいんです。

私は親として「親業」を学んだ、あるいはインストラクターとして多くの親と接してき
た中で、本当に身が軽くなったんですね。今までは親として、教師として、子供を育て
なければ、指導しなければ一一そう思ったときには私はしっかりと力が入っていたんで
す。たとえば問題をもってきた子供が悩んでいる。そういう時には、いつも、私が何か
教えてやらなければ、問題を解決してやらねば、ああなってほしい、こうなってほしい

…すべてを私がしなければ、と思っていたんですね。そうすると本当に力んで力んで、
結果としてどうか一一あまりよくないんです。私たちがいちばん手本にしているのは、
子供でも生徒でも、もっと信頼するにたる一個のりっぱな人格なんだということ、その
ことから私たちはスタートしました。

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【1986/01/02 16:43】 | 論文
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