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       2003年4月15日

『ブックレット』企画書

                               
1.コンセプト
 ①「●高の魂」*を深め、伝え、はぐくむ。
 ②各地の実践者とつながり、ネットワークづくりのきっかけをつくる。
 ③元気の出る教育改革を具体的・多面的・重層的に提言する。
  *典型的には松高にみられるものの根っこを同じくするさまざまな実践が試みられていると考えますの    で、理念型のようなものとして捉えていただけるとありがたいです。

2.編集上のお願い
 ①装丁はそろえるが、構成や表現上の工夫は各巻で…(ただし、GA出版と要確認)。
 ②できるだけ多くの方が執筆できるように配慮していただく(巻の内容によっては例外  もある)。たとえば、1章分を複数で(地域と学校の方が)書くなどの工夫も必要。
 ③具体的な取り組みについては、「実施の経緯」や「失敗とふりかえり」を含めて厚み  をもたせた記述をしていただく。
 ④できるだけ生徒の生の言葉や受け止め方、あるいはアンケートの結果を盛り込んでい  ただく(図式化など視覚に訴える工夫もお願いしたい)。
 ⑤平易な言葉でわかりやすく表現するとともに、読み手自身が考えるような工夫をして  いただく。
 ⑥読んだあとで元気が出てくるような内容・形式を工夫していただく。
 ※脱稿したものから随時坂本さんにお送りください。その都度、小生も拝読いたします。

3.『ブックレット』概要(編集方式等)
(1)編集方式
 ①各巻分担執筆(5~10名):各章の執筆を行う。
      ↑↓
 ②各巻編集(2~3名):各巻の執筆候補の選定と編集を行う。
      ↑↓
 ③出版編集(SAさん):実務レベルの調整と編集を行う。
      ↑↓
 ④責任編集(通巻:KI):全体の内容等に責任を負い、すべての校正を行う。
(2)頒価・体裁等
 新書程度のボリュームで、頒価は1200円程度とする。詳細は、執筆依頼状とともにGA出版の方から改めて送付していただく。
(3)作成スケジュール表
 別紙をご参照ください。
4.各巻の構成とねらい(タイトルは仮題:敬称略 五十音順)

第0巻 『これまでの高校 これからの高校』(KI)
 これまでの高校教育を大まかにレビューし、21世紀の高校のあり方をわかりやすく解説する。『ブックレット』への入門書として位置づけ、全体構想を含めて書く。基本的な視座を与えてくれるような「やわらか対談」も含める予定。

第1巻 『市民性を育む授業をつくる-学力論争を超えて-』(TA・YO)
 学力論争の問題点を洗い出し、高校教育のあり方を「市民性」をキーワードに捉え直していく。機械論的人間観、分断された社会観、同調主義など現在の社会的な病を見極め、新しい高校教育の可能性を探っていく。「座学を変える」なども1章分盛り込み、伝統的な授業を方法レベルで変えていくことも視野に入れる。

第2巻 『ピア・エデュケーションのちから』(●・HI)
 『るるく』『劇団あゆ』の活動に典型的にみられる高校生による学びのちから。純粋にフォーマルな教育活動以外の実践を集め、理論化し、大人たちが思い描いてきた高校教育観を揺さぶっていく。仲間づくりと学びが有機的に結びつくことによって、「高校生に返していく」ことや「教師のかかわり方」の意味が問い直される。

第3巻 『元気の出る組織づくり-高校が再生するために-』(E・MU・YO)
 持続的で深い高校づくりの鍵は、組織のつくり方(とくに、哲学とコミュニケーション)にあるといっても過言ではない。複数担任制、コーディネーター、教師の職階制、参加・提案型組織づくり、学校協議会などを取り上げながら、具体的に高校を元気にするポイントを探り出す。

第4巻 『高校を変えるカウンセリング』(A・SA)
 高校でのカウンセリングの幅広い可能性を具体的に示す。生徒が学ぶカウンセリング、教師の生徒とのかかわり方、生徒や教師のメンタル・ヘルス、養護教諭のかかわり方、教師同士の関係のつくり方、地域とつながる方法…。多様な場を行きつ戻りつできるカウンセリング、一人ひとりを機械にしないカウンセリングのあり方を現場に即して解き明かす。

第5巻 『深さをめざす参加・体験学習』(HI・**→ここに●●さんを考えています)
 「這い回る経験主義」という安直な批判を超え、参加・体験学習がいかに日常的な学びの中核をなしているか、そして今後ますますそうである必要があることを理論的に示す。さまざまな実践の成果を具体的に提示しながら、学びの「深さ」につながる参加・体験学習のあり方を提示する。体験のための体験にならない…つながりゆく学びを構想する。

第6巻 『国境を越える高校生-グローバリズムを超えて-』(KA・E)
 高校生自身が国境を越え、世界の人々とつながっていく。そうした取り組みがますます重要になる。とくにアジアを中心とする取り組み、「困難さ」を分かち合う取り組みに焦点を合わせ、経済至上主義のグローバリズムを批判的に乗り越える可能性を探る。国内の「国境」に目を向けることの必要性も含めて、共に生きる世界を具体的に提言していく。


第7巻 『高校が進路を開拓する-困難な時代に立ち向かう-』(IKE・NO・O)
 大学全入時代が間近に迫る一方で就職状況がますます悪化している。この困難な時代に、どのような乗り越え方がなされるかを具体的に示す。高大連携、インターンシップ、AO入試、大学教育や入試制度、就職慣行の見直し、専門学校の可能性、などについて検討を加える。就職や進学の全体構造を論じる論考を含めて、構造的な問題を問い直す。

第8巻 『ホリスティックな高校づくりのすすめ-教育改革を問い直す-』(E・YO)
 全体を通しての「オチ」を扱う。ひとつひとつのまなざしの問い直し、かかわり方の転換、システム全体のあり方の模索…これらを串刺ししてくれる座標軸を発見する。社会批判的な理論構築、思想史的な吟味などを行いつつも、具体的に一歩動くための提案を中心に行う。ひとつ高校にとどまらず、教育改革全般への提言として位置づけたい。

 注)「**」については、共同編集者を推薦していただく。●高だけにならないように配慮する   必要がある。

※以上です。そもそもの問題意識などにつきましては、前回のレジュメをご参照ください。
 次は、ML上で各章について知恵を出し合いましょう。都市部以外の高校の取り組みな ど幅を持たせることも必要(地域的条件を超えたメッセージを届けるために)。各編集 者のアドレスをご存じの方はお教えください。楽しみながらよいものを発信していきま しょう♪
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【2003/04/15 16:25】 | 論文
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「生徒のことがわかれば教師の仕事は楽しくなる」(講演記録)紹介 一教師学一

今ご紹介にあずかりましたKTと申します。私は親業インストラクターとそれから教師学
インストラクターという二つの資格をもって今学校まで通っている者です。

今日は土曜日というみなさんにとって大変貴重な時間をさいていただいて、こうやって
たくさんの方がこの会場に来てくださったことを感謝します。お話をきいていただくう
えでは、どうぞ気楽になさってください。しゃちこばっていると、入るものも入らない
っていう言葉もありますので一一。この会のために非常に遠方からおみえの方がいらっ
しゃるようなんです。

「教師学」、めずらしい名前、ということで少しその辺の説明をさせていただきたいと
思います。「教師学」というのは、後ろのボードに出しておりますけど、こういうタイ
トルのついた本、TETと書いてあります。TEACHER EFFECTIVENESS TRAININGの日本語訳
としてつけられたものです。内容がどのようなものかというのは今からお話ししますけ
れども。

まず出だしがですね、トーマス・ゴードンが書いた『親業』これはPETと書いてあります
ね。これはPARENT EFFECTlVENESS TRAINING、親としての役割を効果的に果たすにはど
うしたらいいか、そういうことで書かれている本なんです。

で、最初はこちらが出たんですね。これは親と子のかかわりはどうやったらうまくいく
だろうか、そういうことで書かれた本なんです。アメリカの心理学者トーマス・ゴード
ンがやはり問題をもつ子とその親のために書かれたプログラムだったんですけど、問題
を起こさないようにするため、とてもいい方法であるということで広まってます。そし
て日本でも十年前に近藤千恵さんがこの本を翻訳し、出版しました。

そうしたところが、日本でもそのような勉強をする場所がないだろうかという問い合わ
せがたくさんあって、そうして親業訓練協会を作られたんです。1980年のことです。私
たちは親業訓練インストラクターとして、親と子があたたかい人間関係をつくるために
はどうしたらいいのかという理論とその方法を伝える役割を果たしております。

福岡では、私が5年前から親業訓練講座というものを持っておりまして、すでに8名の
インストラクターが誕生しました。インストラクターは全国に400名近くいますが、
九州ではまだ少ないですね。しかしやっと8名になりまして今日のこの会もそのインス
トラクターの人たちで企画をし、運営をしています。

そもそもは親業というものがあってそのやり方がとてもいい方法らしいと思っていまし
た。そして実際に私も教壇に立ちながら、親業という、親と子の関わり、それを教室で
使ってみました。そして、これはとても役に立つし、有効だった、そういう経験を持っ
ています。でも、名前が「親業」なんで、先生たちはみな、なんとなく自分には関係な
いという雰囲気で、伝わらなくて残念だったんです。でも、この方法はどうしても先生
たちにわかってほしい。そういう願いが私の中にあったように、それこそ世界中で教師
のためにそういう方法をひろめられるようなプログラムを組んでほしいということで書
かれた本が「教師学」なんです。

「親業」というものがどういうものかをお話しします。親と子の間にあたたかい人間関
係をつくる、そのためにどうしたらいいのか、そういうことを教えてくれるものなんで
すね。子供の心に耳を傾けて子供の気持ちを聞く、ということが第一段です。そうやっ
て子供の心を私たちか本当に理解しようと努めたときに、子供は本当に私たちに信頼を
よせるようになります。

そして、そうやって心を開いたときに私たちが伝えようと思っているそのことがスーッ
と入っていく、そんな関係ができあがるわけです。それを私たちは、先生と生徒そこに
も応用がきくものとして、ぜひおすすめしたいんです。これは子供を甘やかすことでも
なく、またあるいは権力で押しつけることでもない、そんな方法があるんです。そんな
うまい方法があるのかな、と疑問に思われた質問もありましたが、確かに私は、実際に
使ってみてよかったんですよって、申しあげたいんです。

私は親として「親業」を学んだ、あるいはインストラクターとして多くの親と接してき
た中で、本当に身が軽くなったんですね。今までは親として、教師として、子供を育て
なければ、指導しなければ一一そう思ったときには私はしっかりと力が入っていたんで
す。たとえば問題をもってきた子供が悩んでいる。そういう時には、いつも、私が何か
教えてやらなければ、問題を解決してやらねば、ああなってほしい、こうなってほしい

…すべてを私がしなければ、と思っていたんですね。そうすると本当に力んで力んで、
結果としてどうか一一あまりよくないんです。私たちがいちばん手本にしているのは、
子供でも生徒でも、もっと信頼するにたる一個のりっぱな人格なんだということ、その
ことから私たちはスタートしました。


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【1986/01/02 16:43】 | 論文
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